PRIDE
PRIDE
――山本さん曰く、6・26の『PRIDE』は「パーフェクト」だったわけですが、DSEには『武士道』っていうイベントもあるわけですよ。これが「パーフェクト」になるのはいつなんでしょうね?

ターザン いやぁ、あれはぜ〜んぜん世界が違うもん。あれはこれからどうやってデザインしていくのか。でも、ああいった世界も持ってるなんて凄いですね、タマとして。
PRIDE榊原 今の『PRIDE』のような世界観を構築するというのは、もう成り立ちからして違うから無理でしょうね。どこまで行っても、高田延彦vsヒクソン・グレイシーの一戦から、それも東京ドームから始まった『PRIDE』と、今の『武士道』ではまったく違う世界観だろうし。ファンの求めてるものも違うと思うしね。そんな気がしますけどね。山本さんの言い方じゃないけど、今の『PRIDE』と違って、語る要素はあんまりないもんね(笑)。
――そんなぁ! 代表がそんなことを言わないでくださいよ〜(笑)。
榊原 でも現実的にいったら、世界のトップレベルに対して日本人が十分に対抗できる階級なんですけどね。上位10傑の中に5人くらいは日本人が入るんじゃないですか?
山口 あの〜、「語る要素がない」っていうのをもっと噛み砕いていうと、単に語る要素をつくってないんですよね、イベントをやる側もマスコミもファンも。
榊原 そうなんでしょうね。
山口 だって極論すると、全員がアローナみたいな幻想を…
[]
PRIDE
――はい。ということで、今後の『PRIDE』なんですけど、期待するファイターなり、期待することがあれば教えてほしいんですけど?
ターザン そんなものないですよォォォ! 会場に行くしかないんですもん! それでいいんですよォォォ! とにかく会場に行く。それしかないよぉ! ライブを楽しむしかない! すべてはライブからはじまるんですよぉ!
榊原 ホントにライブからですよね! 格闘技に限らずどんなイベントもそうなんですけど、そこが熱くなかったらダメでしょうね。子どもの頃に行った夏祭りのワクワクドキドキ感にしてもそうだったけど、屋台から焼きトウモロコシの匂いがしてきたりとか、そういうのも含めて、すべてのところから群集心理ができていったり、それが山本さんのいう「非日常」的な部分ですよね。
ターザン ライブこそが「非日常」ですよォォォ!
榊原 そこが予定調和になった時点で、ソフトとしては終わりますから。
PRIDEターザン 「非日常」によってしか、人間は興奮しないですからね!(キッパリ)
榊原 その通りだと思いますね。だから僕は、単なるテレビのソフトに収まっちゃう時点で嫌ですね。究極的には、テレビがなくなってもライブだけは続けていきたいし。
ターザン ライブとしてどれだけ頑張り続けるか、それが生命線ですよね! そのためにはライブで認知されないとダメだね。
榊原 4万人、5万人の中でひとつになって「ウオーッ!」て言ってた時の興奮が…
[]
PRIDE
――ちなみに、山本さんは今年の大晦日は何が観たいですか?
ターザン なかなかそんなことは考えませんよォォ! 僕たちは様子を伺ってるわけだから。だからドーンと構えて、呑気にしていればいいんですよォォォォォ!
――嫌な感じですね、それも(笑)。
PRIDEターザン だってそれが大衆だもん。僕はそれを観に行って、良かったとか悪かったとか評価してああでもないこうでもないってファンの代表として行ってるだけだから!
山口 山本さんは、常に大衆の代表として行ってるってこと?
ターザン いやいや、そんなオーバーなことじゃないよぉ!
山口 チケット代を払わない大衆(笑)。
――やっぱり嫌な大衆ですね(笑)。
ターザン いやぁ、僕はミーハーの代表として行ってるんですよォォ!僕は最終的にはミーハーだよぉ……それにしても、よく喋ったなぁ! 喋るということは、一番のストレス解消になるんだよね。
山口 山本さんのストレス解消にいままでつき合ってきたんだ、俺らは(笑)。
ターザン そりゃそうですよぉ! だって喋るということは吐き出すことだから。吐き出すことは大事ですよ! 日本人はアウトプットが下手なんだもん。
山口 ハッキリ言っときますけど、大衆が『PRIDE』に飽きる前に…
[]

[05年7月某日収録/聞き手“Show”大谷泰顕]
PRIDE
ターザン山本!(右)
『週刊プロレス』元編集長。常に「観客主体」の視点でマット界を斬り捨て、求心的なファン、いわゆる“ターザンチルドレン”を数多く育てた。反面、そのストレートな物言いに団体関係者からはしかめ面をされることもしばしば。
最近は永年の不規則かつ強引な生活がたたり、カロリー計算をしながら食事を取る日々を送っている。
山口日昇(左)
「世の中とプロレスする、マット界の総合誌」を標榜する『紙のプロレスRADICAL』の編集長。誌面上では「鬼畜」とも呼ばれているが、独自の視点とプロデュース能力を評価する声も多い。
榊原信行(中)
総合格闘技イベント「PRIDE」を運営する、
今回の座談会は、PRIDEを観る側にもっともっと熱を持ってもらいたい、という代表の考えがきっかけで行われた。