PRIDE
PRIDEShow 前回はミルコ戦に向けて、ヒョードルが完全に準備を整えて、精悍な顔つきと強靭な肉体を手に入れて、試合に臨んでいたと。それに関して山本さんが意味深に「ヒョードルはあれでいいの?」と問題提起をしたところで終わったんですけど、山本さん、その真意は?
ターザン いや、ミルコ戦でのヒョードルの顔つきが完全に変わっていたでしょ? でもあれはヒョードルらしさじゃないもんなぁ!
Show ヒョードルはもっといい加減というか、緩い雰囲気がするということですか?(笑)。
PRIDE榊原 いや、ヒョードルはいい加減ではないですよね。
ターザン 要は、必死になってるんですよォォォォ! でも! 必死になったらヒョードルじゃないでしょ?
Show というか、それも新たなヒョードルらしさなんじゃないかなぁ?
榊原 そういう意味ではプロモーターというか主催者冥利に尽きますね。そこまでPRIDEのベルトを守りたいという気持ちを持ってくれてることに対して、凄く嬉しく思いますね。
ターザン 代表に聞きたい! ヒョードルとミルコ、勝ち負けは別にして、どっちを評価してます?
榊原 僕は……ヒョードルですね。
Show 確かに、今回はミルコらしさを出させなかったヒョードルを評価すべきかも!
ターザン でも、ミルコはマスコミ向けの戦略を、ファンに対してつくったんですよ?
榊原 いや、確かにミルコがつくったのかもしれないけど、ミルコの…
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PRIDEターザン (まったく流れを無視して)代表! 試合中にヒョードルは血が出ましたよね。あの時はどう思いました?
榊原 あれは……松井大二郎かと思いました(笑)。
一同 【大爆笑】
ターザン な、な、何を言ってるんですか、代表!
Show 15年前なら中野龍雄みたいな(笑)。
ターザン ……中野の鼻血か。マイナーだな、お前は……。
山口 いまや誰も知らないよ、そんなの(笑)。
榊原 試合が中断するかどうか?っていうふうには思わなかったです。それよりもFOXスポーツネットワーク(以下、FSN)を通じて、アメリカで映像が流れることを考えると、編集でカットされちゃうんで、あんまり血が出ないでほしいなぁ〜って思いました(笑)。
山口 さすが、氷の心を持つ男! 視点が違いますね(笑)。
Show キラー榊原!
榊原 いや、よく言われてるんですよ、アメリカサイドにはそういう点を。
ターザン マーケティングに支障をきたすと。
榊原 血が目立たないように「リングマットをグレーにしろ」とか、いろんなことを言われているんですけど、そう考えた時に、ホントにヒョードルにマットを汚してほしくないなって思いましたね(笑)。
ターザン でも流血というのは、死闘になって、非常に非日常で、僕、好きなんですよ。
山口 あのヒョードルの流血のシーン …
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PRIDEShow なるほど。小池さん的には、過去のヒョードルの試合で、一番印象に残っている試合はなんでしょう?
小池 一番最初に、ノゲイラに勝った試合ですね。(2003年3月16日『PRIDE.25』)
Show 小池さんはノゲイラ好きなんですもんね?
山口 栄子ちゃんはノゲイラとヒョードルではどっちが好きなの?
小池 ノゲイラですよぉ。でも、最近はノゲイラに避けられてるんで(笑)。
Show 最近はサトエリ派なんですかね、ノゲイラは。
小池 今回、サトエリと一緒の控え室だったんですけど、そこでノゲイラがサトエリと写真を撮りに来たわけですよ。その時のむなしさねぇ…(しみじみ)。
一同 【笑】
小池 好きだって言わなければよかったなぁ…。
ターザン ……サトエリって誰?
一同 【爆笑】
Show 佐藤江梨子ちゃんっていう、もう一人のPRIDEマドンナというか…。
小池 東海テレビの『PRIDE王』に出てるんですけど。
ターザン その子とノゲイラが親しいの?
小池 親しいと言いますか、ノゲイラが …
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PRIDE山口 話を戻すと、感情の起伏を見せたミルコのストーリーのほうが、日本人の琴線に触れましたよね。
ターザン でも! 一見喜怒哀楽がないようで、無表情のポーカーフェイスのヒョードルの中にもドラマがあるということをファンもわかってるんだよね。
榊原 わかってますよね。
ターザン 潜在的にわかってるでしょう。勝者と敗者の論理でいうと、ファンは敗者のミルコに肩入れしていると。
PRIDE山口 だってPRIDEに来てからのミルコの物語は、映画の『ターミネーター』みたいですよ。最初の『ターミネーター』は、近未来から来た感情を持たない、文字通り冷徹な殺人マシンだった。ミルコはK-1からPRIDEに来ましたよね。
Show K-1は近未来なんですか?(笑)。
山口 ネジ曲がっちゃった近未来かもね(笑)。で、今度は『ターミネーター2』になると、形は変わったとはいえ、殺人マシンにだんだん人間的感情が芽生えてきて、最後には、自ら溶鉱炉に入って行くという人間くさいドラマになるわけでしょ。だから今回は、『ターミネーター2』でいうと、シュワルツネッガー演じる旧タイプのターミネーターがミルコで、ヒョードルのほうがニュータイプのターミネーターみたいだったよね。今回はヒョードル・ターミネーターのほうが殺人マシン度が高かったというか、強靭さを見せた。でも、いったんは敗れたミルコ・ターミネーターが、もう一度立ち上がるというのは、物語的にはありなんですよ。だから、もう1回は見てみたいですよね。
山本 ということは、代表が凄い玉を二つ持ってるということですよ!
榊原 僕が持ってるというよりも …
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PRIDE

左から
小池栄子
PRIDE中継ではゲスト解説を務める。総合格闘技についての造詣の深さは、専門家からも一目置かれるほど。11月20日生まれ、さそり座のAB型。
山口日昇
「世の中とプロレスする、マット界の総合誌」を標榜する『紙のプロレスRADICAL』の編集長。誌面上では「鬼畜」とも呼ばれているが、独自の視点とプロデュース能力を評価する声も多い。
ターザン山本!
元『週刊プロレス』編集長。常に「観客主体」の視点でマット界を斬り捨て、求心的なファン、いわゆる“ターザンチルドレン”を数多く育てた。反面、そのストレートな物言いに団体関係者からはしかめ面をされることもしばしば。
最近は永年の不規則かつ強引な生活がたたり、カロリー計算をしながら食事を取る日々を送っている。

“Show”大谷泰顕
闘想家(漫画家・車田正美先生命名)。本座談会のアドバイザーも務める。現在『週刊少年チャンピオン』
(秋田書店)にて好評連載中のPRIDE公認漫画『Pound for Pound』では、原案協力を務めている。
話題の東京10区在住。
榊原信行代表
総合格闘技イベント「PRIDE」を運営する、
このPRIDEオフィシャルサイト座談会は、PRIDEを観る側にもっともっと熱を持ってもらいたい、という代表の考えがきっかけで始まった。