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PRIDE
 リングに上がれば1対1、格闘技は個人競技だ。しかし、さらなる強さを求めていくと一人の力では勝てなくなる。ファンの応援はもちろんだが、後押しやサポートをしてくれるセコンドや練習でのトレーナーや仲間などが重要な力となってくるのだ。つまり、チームの存在が大きなものとなってくる。この特集ではその「チーム」にスポットを当て、強さの秘密に迫っていきたい。第1回目の今回は、ヴァンダレイ・シウバやマウリシオ・ショーグンを擁するシュート・ボクセ・アカデミーのフジマール・フェデリゴ会長に話を伺った。
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――フジマール会長がシュート・ボクセを作ったキッカケは何だったんでしょうか?
「私がまだ12,3歳の頃、交通事故にあって足を骨折してしまったんです。それで足を鍛えようと思って、リハビリの一環としてムエタイの練習を始めました。そこから本格的にムエタイをやるようになり、アカデミーを作ることになりました。当初はムエタイだけを教えていたんですが、90年代に入ってからは柔術を、その後は総合格闘技も教えるようになり、今に至ります」
――正式にアカデミーを設立したのは、いつ頃だったんですか?
「もう30年近く前になりますね。当時は私もまだすごく若くて、コーチや生徒には恵まれていたと思います」(※アカデミーの設立は1979年、フジマール会長はなんと17歳!)
――設立当初はフジマール会長も他に仕事をしながらジムを経営していたのですか?
「アカデミーを作るまでは私も学生だったので、両親に援助をしてもらいながら練習をしてましたが、アカデミーを作ってからは、アカデミーの仕事一本で生計を立てるようになりました」
――それはすごいですね。日本にも多くのジムがあるのですが、ジム経営だけで生活している人はそう多くありません。
「やはり真剣にアカデミーの仕事に取り組むことだと思います。アカデミーを始めてから、私は一日中、試合やアカデミーのことを考えていました。たまに夢の中で生徒のミットを持つこともありました(笑)。今のままで決して満足しないことも大切でしょう。私は少しでも『今よりも良くなるんじゃないか』と考え続けていましたから。それともう一つ、私は自分の周りの人間に恵まれていたと思います」
――シュート・ボクセでは、ヴァンダレイ・シウバ選手を筆頭に数多くの名選手を生み出していますね。フジマール会長が選手を育ている上で最も大切にしていることは何ですか?
「まず最初に私一人では何も出来なかったということを言いたい。私たちはアカデミーとして、チームであるからこそ、選手を強くすることが出来るのです。例えばコーチを務めているハファエル・コルデイロ。彼はもともと私の生徒であり、選手として活躍していましたが、今ではコーチにまで成長し、今までの苦労や自分が教わってきた技術を若い世代にしっかりと伝えてくれているのです」
――外国人選手の中には「試合がつまらなくてもいいから勝てばいい」という考え方も多いですが、シュート・ボクセの選手は常に良い試合をしようと心がけていますよね。それは会長の教えですか?
「その通りです。試合に出るのであれば、前に出てアグレッシブに闘わなければいけない。私たちは練習から常にそれを意識してやるように指導しています」
――またシュート・ボクセの選手は非常に礼儀正しい選手が多いのも印象的です。アカデミーではそういった礼儀作法も指導するのですか?
「トレーニングをやっている間、生徒とコーチの間に尊敬がなければいけません。だからキッチリ礼儀正しく守らなければいけないことがたくさんあるわけです。ただし私たちは全員が友人で、一人ひとり何か問題があれば相談に乗るし、お互いにお互いのことを考えながら人生を語り合うこともあります。尊敬・尊重するだけでなく、私たちアカデミーは大きな家族なのです」
――なるほど。そこにアカデミーとしての結束の固さがあるわけですね。さてシュート・ボクセは日本とアメリカに支部を持っているわけですが、今後の展望について教えてください。
「私たちはシュート・ボクセの考え方をより多くの人たちに知ってもらいたいという気持ちがありますし、世界中にシュート・ボクセの支部を作りたいですね」
――ではこれからもまた素晴らしい選手をたくさん育ててください!
「ありがとうございます。私たちもそのために日々頑張っていこうと思います。そしてこの場を借りて多くの人々に感謝の気持ちを伝えたいと思います」