――まあ、それは冗談として話が脱線しましたが、今回PRIDEに求めたい対応っていうのは何がありますか?kamipro 公開会見で反社会的勢力との付き合いはないということでしたが、明らかにイメージが問題なので、ここまで下がったイメージをはこれからどう回復していくのか、その策を一番聞きたいですね。
――潔白を証明するのが一番ですよね。笹原 有罪を証明するのは証拠を提出するのが一番ですが、無実は違うじゃないですか。無実の証拠ってどれだけ提出しても、きりが無いじゃないですか。時間もかかるし。今はそういう状況ですね。僕らは黒い交際はしてませんと言うしかない。それ以上何を説明すればいいのか、何を説明すれば納得してくれるのか分からない。本来なら、有罪だと言っている一部週刊誌の人たちが、「こういう動かぬ証拠があるんですよ」とやるべきなんですよ。それがないままに、勝手に裏も取らずに垂れ流し続けてることの方が問題なんです。
kamipro 先走った報道が続く中で、いちいち細かい対応をしていくのは難しいと思うんですが、いまはこのまま耐え凌ぐという感じですか?
笹原 いま思えば、最初に週刊誌の記事が出たときにきちんと反論して、法的手段に訴えておけばよかったのかもしれませんが、何の根拠もない事実無根の記事だから、しばらく我慢していれば風化するだろうと思っていたんです。それが異常なまでに連載が6週も続いて、結果的にこういう状況を招いてしまったことに、広報という立場では非常に責任を感じますね。
格通 5月3日にPRIDEの象徴といわれた桜庭選手が移籍するという大事件が起きて、その1ヵ月後にはまた今回のことがありましたから、やっぱりファンの信頼を落としたと思うんです。大きな不安も与えてしまったわけですし、これを元に戻すのは相当大変だとは思いますが。
kamipro そうすると、次のGPのインパクトが問われると思いますね。この前の『ハッスル・エイド2006』に“高田総統の戦う化身”であるザ・エスペランサーが登場しましたけど、あれって「何があろうとハッスルし続ける!!」という制作側の答えだと思うんです。そうじゃなきゃ切り札中の切り札を、何の予告もなく切るわけないですし。最大の危機が訪れているからこそ全身全霊でハッスルしたあの覚悟を、PRIDEなりの表現方法でGPでも感じたいですね。
笹原 こういう時はジャンルを背負う人間が現れるんですよ。それが本当に象徴になったりするんです。ある意味、選手にとってはチャンスだと思います。
ゴン格 先日の公開記者会見時に、藤田和之選手と吉田秀彦選手がファンやマスコミの前でコメントを発しましたが、あの発言を聞いた限りでは「俺たちがこれからPRIDEを守る」というニュアンスが含まれた言葉に聞こえました。その場で2人の対戦カードが発表された時にファンから一斉に歓声が上がりましたが、その反応を聞いて本人たちもより一層気持ちが引き締まったところがあるでしょう。だから無差別級2回戦での彼らの闘いにはかなり期待していますね。
格通 出来れば若い選手がいてくれれば、というのはありますよね。20代の選手でPRIDEを背負ってくれる選手が出てくればいいんですけれど。
笹原 カズ選手なんかは中尾選手の会見の時に珍しく怒りを表に出していましたが、あれは彼なりに危機感を感じているから、あの発言をしたのでしょう。あれはカズ選手のPRIDEへの愛情というか、PRIDEの背負い方なんだと思います。
格通 カズさんは普段からPRIDE以外のリングには立つ気はない、と言ってますからね。
笹原 その思いをファイトに昇華させる姿を、当然ファンも期待しているでしょう。そして我々裏方に出来ることは、どれだけ熱を持ったイベントを創れるか、その一点に尽きると思います。