ヴィラセニョールはこの前DEEPで試合をしたけど、あれは本調子じゃなかった。日本での初めての試合だったし、いろんな面でプレッシャーがあったと思う。でも初参戦のジェイソンと一緒で、10何連勝もする選手は絶対に強いのよ。相手が弱いからだろっていう輩もいるけど、それでも強くなかったら10何連勝は出来ないから。長南選手は白井戦のヴィラセニョールのイメージで闘ったら、間違いなくやられるよ。それこそ、GPに出ている他の有名選手を相手にするくらいのモチベーションでやらないといけないし、アメリカ修行の成果を出さないといけない。2月のDEEPタイトルマッチでは早い段階で試合が終わってしまって、長南選手にとってある意味今回が本当の復帰戦だと思うのよ。アメリカには3度も行っているわけで、もう後がない。昔の危険な匂いのする長南亮を思い出して、何が何でも勝ちを手にして欲しい。それにDEEPの王者だから勝ってもらわんと(笑)。
瀧本選手は初めて本来の階級での試合だよね。今までは体重差に苦しんできた部分もあるけど、大晦日の菊田戦を見ているとやっぱり寝技は凄いよ。体重差と道衣の影響があるのに、菊田君の寝技を凌ぎきったから。だから寝技の技術は間違いなくトップレベルだね。でも相手は僕の一押しのムサシ。この前のDEEPで入江をKOしているけど、入江は体重も100kg以上あるし、あいつは無駄にそこそこ強いからね(笑)。ムサシはスロエフと並ぶダークホースになってくると思っている。ムサシは寝技に穴があるだろうし、瀧本選手はいかにムサシの打撃をかいくぐってテイクダウンを出来るか? 手足が長い分、ムサシを極めるのは比較的簡単だと思うんだ。それにムサシは道衣の技術を知らないはず。だから瀧本選手は変に打撃をやろうとするんじゃなく、自分の柔道を貫いて闘うことで勝利に近づくんじゃないかな。
へクターは柔道の実績はあるけど、実際はどうなのかな?って思っていたんだ。でも体を見たら物凄い筋肉しているし、ありとあらゆる選手・関係者が強いって言ってる。だから未知数な部分はあっても、強い選手だってことは間違いないだろうね。ただ郷野選手みたいな、“上手い”タイプと闘った時に持ち味が出せるかとなると、また別なんだよ。郷野選手は15分間をフルに使って勝つ方法を知っているっていうかさ。きっとへクターがパンチで前に出てテイクダウンを狙うと思うんだけど、郷野選手もGRBAKA出身なんだからそう簡単には寝技でやられないし、パウンドももらわないよ。郷野選手が試合を組み立てる前に、へクターがいけるどうか。へクターが勝つなら短期勝負、長引けば郷野選手と予想している。
最初の3分以内だったらバローニ、3分超えたら三崎選手の勝ち(笑)。まあそれは冗談としても、正直言ってバローニが最初の3分間であそこまで強いとは思わなかった。近藤選手があんな負け方するのは見たことないし、あの圧力は物凄いと思うよ。だからバローニは、無差別級GPのジェームス・トンプソンみたいにゴング&ストップなんてやったらダメ(笑)。いつもみたいに最初からガンガン行かないと。三崎選手はバランスが取れているし、ダンやデニスと同じオールラウンダーで穴がない。それに三崎選手って攻撃的なイメージがあるんだけど、ディフェンスが固い。トータル的なことを考えても、三崎選手は“世界で勝てる日本人”の一人だよ。
これは個人的な意見なんだけど、ウェルター級で日本人が闘う場合に最初からガンガン行ったら、やっぱりパワーや圧力が上の外国人選手にはやられちゃう。もし殴り合うなら殴り合うで相手のスタミナ切れが起こる後半戦だったり、テイクダウンや寝技を上手く駆使して自分が有利な状態で殴り合わないといけない。郷野選手の闘い方だってそうじゃない? 長南選手が言っていたように、戦略と作戦をしっかり考えれば、日本人だって勝てないことはないんだよ。今までこの階級の日本人選手は世界の壁にぶち当たってきたけど、今回の日本人4人はその壁をぶち壊せる可能性があると思っている。「全滅するかも」とは言っていたけど、その逆で全員が2回戦に勝ち上がることだって十分にあるよ。