PRIDE.34
2007.04.08 さいたまスーパーアリーナ
PRIDE
第8試合1R10分、2・3R5分
1R 6分37秒 スリーパーホールド
 総合格闘技の二大メジャー、PRIDE×UFCがついに歴史的開戦の時を迎えた! 目には目を、歯には歯を、アメリカの野獣には日本の野獣を。UFCのダナ・ホワイト社長を前にして挑発的な言動を続けた藤田は、この全米へライブ中継されている大会でアピールし、敵の本拠地オクタゴンにも乗り込んでいく勢いだ。
 対するモンソンはUFCヘビー級タイトルマッチの経験も持つ、UFCが送り込んだ最初の刺客。寝技世界一決定戦、ADCCでも優勝した世界トップクラスのグラップラーであり、これまでグラップリングの大会で手にした王座は数知れず。グラップリングを苦手とする藤田にとっては厄介な相手だが、モンソンはプロボクサーからボクシングを学び、「藤田はパワーはあるがテクニックがない。テクニックなら俺の方が上」とバッサリ。
 果たして言葉通り、モンソンが打撃で勝負していくのか。それとも藤田をグラップリング地獄へ引きずり込むのか。いや、藤田が秒殺KOを飾るのか! PRIDE×UFCの『総合格闘技ワールドシリーズ』いよいよファーストゴング!
 藤田はなんとPRIDEのメインテーマで入場! 場内の興奮度はマックスに! PRIDEのTシャツを着て、場内を見回すと吼えてからリングへ歩を進める。

第7試合1R10分、2・3R5分
1R 1分59秒 KO
 日本デビュー戦となった“ゴールデンルーキー”ソクジュは来日してからもノリノリだ。上野公園で動物たちと触れ合いパワーをもらうと、直前インタビューでもハイテンション。「明日は動物園の檻をとっぱらって、動物たちに俺の試合を見に来て欲しいぜ!」「アローナがトラの化身? それを聞いてムカついてきた。アイツはブラジルに住んでいるんだろ? アイツは本物のトラを見たことがない。俺が本物のジャングルのトラを教えてやる!」と、しゃべりでも話題を振りまいた。
 そんなソクジュを前にしても、アローナはいつも通りに冷静なまま、「自分は勝ちを目指して闘うだけ」と勝利至上主義は変わらない。ヴァンダレイ・シウバとダン・ヘンダーソンの歴代PRIDEミドル級王者に勝っており、アローナは今最もタイトルに近い男と言えるだろう。いくらホジェリオにKO勝ちしているとはいえ、新顔のソクジュに足元をすくわれるわけにはいかない。
 ソクジュは太鼓の音が鳴り響く壮大な入場曲で登場。セコンドにはダン・ヘンダーソンと長南亮が付く。アローナは表情一つ変えずリングに上がる。ソクジュも素晴らしい肉体を持っているが、リング上で対峙するとアローナの体もソクジュには負けていない。

第6試合1R10分、2・3R5分
1R 1分33秒 アームバー
 唯一のライト級ワンマッチに、5月20日(日)さいたまスーパーアリーナでの開催が決定した『PRIDEライト級GP 2007 開幕戦』での注目選手であるグラップラー青木真也が登場。今大会のパンフレットにはライト級GPの告知が掲載されており、五味隆典、桜井“マッハ”速人、UFCのディエゴ・サンチェス、同じくUFCのマット・ヒューズ、ギルバート・メレンデス、川尻達也、石田光洋、マーカス・アウレリオ、ヨアキム・ハンセン、ルイス・ブスカペ、ルイス・アゼレードと並んで青木の写真も掲載されている。GP制覇へ向けての怪気炎を挙げることが出来るか?
 ブライアンは元々キックボクシングを主体とし、寝技が全く出来ない典型的なオランダファイターだったが、3年間のブランクを経て復帰してからは寝技の取得に励んでいるという。「青木の寝技から逃げる練習もしてきたが、逃げるだけじゃなくチョークを極めてやる」と世界のグラップラー青木に言い放ったブライアン。その言葉はともかく、一発の打撃で青木をマットに沈める爆発力を持っているだけに、緊張感のある一戦となるだろう。
 ブライアンは話題になっていた手錠を付けずに普通の入場。青木は道衣を着て、テーマ曲に合わせてステップを踏むノリノリの入場だ。道衣を脱ぐと、そこには青と黄色の新調ロングスパッツが!

第5試合1R10分、2・3R5分
1R 6分23秒 TKO ※レフェリーストップ
「トンプソンは背が高くて端正なマスクをしているけど、これは美人コンテストじゃないんだよな。だったら俺はトンプソンの顔面を殴ろうと思う」帰ってきたPRIDE男塾塾長ドン・フライは、トンプソンに対して“らしい”言葉をぶつけた。伝説のフライVS高山戦の再現について質問すると「そろそろイギリスのボーイにも、首にボルトを入れて杖を付いて歩かなきゃいけない時期が来たな」と、フライはニヤリと笑う。
「実は僕が一番好きな選手はフライ、特にフライVS高山戦が大好きなんだ」と語るのは対戦相手のトンプソンだ。「自分が憧れていた選手と闘うのは本当に不思議な気持ちだよ」と複雑な心境を打ち明けたトンプソンだが、「PRIDEのレジェンドに勝って自分の存在をアピールする」と新旧交代を宣言する。男塾とゴング&ダッシュのぶつかり合い、果たしてどうなる?
 フライが花道に姿を見せると、ファンからは待ってましたとばかりに大声援が送られる。そしてそれに応えるように両腕を高々と突き上げた。頭を丸めてスキンヘッドで凄みを増したトンプソンは、リングに上がる前からすでにプルプルの興奮状態だ。リング中央では額と額をつけて男気を爆発させる二人。何とこれでフライは額から早くも出血だ。

第4試合1R10分、2・3R5分
1R 3分46秒 TKO ※レフェリーストップ
 内臓疾患のため欠場となったヴォルク・アターエフに代わり、急遽出場が決定したのは“元祖ミスターPRIDE”小路晃だった。PRIDEの10年を語る上で、桜庭和志と並び称される存在の日本人ファイターであり、『PRIDE.1』から現在まで参戦し続けている唯一の日本人だ。『PRIDE.1』ではヘンゾ・グレイシーと堂々の引き分け、その後も体格差をものともせず大型の強豪外国人選手に挑み続け、“最後の日本男児”の異名を異名をとった。
 アイブルはこれがちょうどPRIDE10戦目。対戦相手が直前まで決まらないという状態だったが、「相手は誰でもいいから、闘わせろ!」と訴えていた。鳴り物入りでリングスからPRIDEに移籍し、その活躍が期待されたが、ゲーリー・グッドリッジをハイキックでKOした以外は泣かず飛ばず。両者ともPRIDEの歴史を彩った選手ではあるが、現在の立場はかなり厳しい。新体制を迎える前に、まさしく今回が最終査定試合となる。共にプロ10年目の闘い、10年の成果を見せて欲しい。
 まずアイブルが登場、軽くステップを踏みながら花道を歩くと、一度立ち止まってリングを見る。ジャージを脱ぎ捨て、ムスッとした表情でリングイン。久しぶりのPRIDEのリングとなる小路は、場内に姿を現すと軽く一礼。場内を見渡しながら僅かに笑みを浮かべて花道を突き進む。リングに入る前にも一礼、そしてリングイン! 両者の体重差は10kgあるが、小路が四点ポジションからのヒザを認めたため通常ルールで行われる。

第3試合1R10分、2・3R5分
1R 5分40秒 アームロック
 ファンから参戦を熱望されてきた弁慶が、遂にPRIDEのリングに上がる。「格闘技を始めた頃からPRIDEに出たいと思っていたから、夢がかなったみたいで本当にうれしいよ」と話す弁慶は、“リトル・ミルコ”の異名を持ち、荒々しい打撃で相手をマットに沈めるストライカーだ。「僕も試合がすごく楽しみ。だからファンのみんなに楽しんでもらえると思うよ」と、闘いたくてしょうがないといった様子の弁慶。前評判通りのインパクトを残すことができるか?
 そんな弁慶とは対照的に、この試合に並々ならぬ決意を持って挑むのが瀧本だ。対戦カード決定会見では榊原代表から「人生をかけた一戦にしてほしい」という厳しい言葉をかけられ、瀧本自身も「今回は自分の格闘技に対する情熱が伝わるような試合を見せたい」と“激闘派”への生まれ変わりを宣言した。
 弁慶は何と白装束の弁慶スタイルで登場! 花道でそれを脱ぎ捨てると、笑顔で日本のファンに手を振ってアピールする余裕を見せた。瀧本は純白の道衣に身を包み、一礼をしてから花道をゆっくりと歩く。そして瀧本はリングに上がると、道衣を脱いだ!

第2試合1R10分、2・3R5分
1R 2分35秒 V1アームロック
 昨日に行われた計量で、両者の体重は185.0kgと全く同じ! 合計体重はなんと370kg! まさにリングが壊れんばかりのスーパーヘビー級モンスター対決だ。榊原代表が年頭に開催を予告した、モンスターGPへの布石となるのか。
 ヒョードル、ノゲイラというヘビー級トップファイターに挑むも惨敗を喫し、1年間鍛えなおしてきたズール。一方、バタービーンはプロボクシングから総合転向以来、美濃輪戦を除いて連戦連勝。その勝利の中には、大晦日で吉田秀彦をKOしたばかりのトンプソンを秒殺した試合も含まれている。
「向こうがプロボクサーでも、こっちはブラジル五輪代表のボクサーにパンチを習ってきた。僕のテクニックは彼を超えるよ」と自信たっぷりのズールは、ボクシング勝負も辞さない構え。バタービーンは寝技を磨いたことで、サブミッションの得意技があるという。一発当たれば意識が吹き飛ぶパンチ合戦になるか、それとも意外なグラウンド決着となるのか? リングは無事で後の試合は行われるのか!?
 いつもの陽気な笑顔は無く、リングを見据えてのっしのしとリングに歩を進めるバタービーン。途中でTシャツを脱ぎ捨て、星条旗をあしらったトランクスを見せる。ズールは何かを考え込むようなポーズから、両手を広げて雄叫びを挙げた。

第1試合1R10分、2・3R5分
1R 9分15秒 袈裟固め
 注目のヘビー級戦で今大会の幕が開く。昨年9月の中村和裕戦ではコンディション不良により、自分の力を発揮できなかったと振り返る中尾。レスリング時代を含めて、数年ぶりに日本人選手に敗れたということで、「この半年間は本当に悔しかった」と語る。それだけに今回の復帰戦に賭ける思いは強く「中村戦の自分が本当の自分じゃないということを証明したい」と中尾。「ドラゴは向こうから顔を近づけてくれるから、あっちにキスされないように気をつけないと」と、KISSキャラは相変わらずだが、今日の中尾はシリアスモードだ。対するドラゴもPRIDEデビュー戦となったパウエル・ナツラ戦でまさかの一本負けを喫して、そのボクシングテクニックを出せずじまいに終わっている。ノゲイラ兄弟やマリオ・スペーヒーに徹底的に柔術テクニックを叩き込まれたというドラゴ。直前インタビューでは「もし中尾がキスしてきたら、距離を取って闘うさ」と余裕の笑顔を見せている。前日会見では一触即発の睨み合いを展開した両者、すでに二人のボルテージは最高潮だ!
 真っ黒いガウンに身を包み、シャドーボクシングを見せるドラゴ。フードを取ると、モヒカンヘアと気合充分の表情が露になる。明るい入場曲で登場となった中尾だが、入場ゲートではジッとリングを見つめて大きな咆哮! リング下でじっくりと集中力を高めてリングに上がった。リング中央に歩み寄ると、キスどころか二人は激しい睨み合いを展開した。
大会名称PRIDE.34
開催日2007年04月08日
会 場さいたまスーパーアリーナ