コールマンは凄まじい勢いでまくし立てた。「5週間、出来る限りの最善を尽くした。5週間毎日練習して、最高のコンディションを作り上げてきたよ。今回は勝つ自信がある。コンディションも最高だ。俺はチャンピオンに戻る事を考えている!」。自信に満ち溢れた表情、上気した顔。これほどのやる気に満ちた、試合前からエキサイトしたコールマンは見た事がない。彼を見ていると、「必ずミルコをテイクダウンする。そしてパウンドで決める。すぐに試合を終わらせる」という言葉は現実味を帯びてくる。
ミルコからテイクダウンを奪ったウォーターマンよりレスリングのテクニックがあり、ミルコをKOしたランデルマンよりも体が大きいコールマン。ランデルマンと共に打倒ミルコ対策を練り、一度はランデルマンがミルコ攻略に成功した。UFC、そして第1回PRIDE GPを制したベテランが、再び頂点を目指して本気になった!
「ミルコを倒し、6月にヒョードルに挑戦する権利を奪ってやる」と言うコールマンに対し、「それは無理だろう」と否定するミルコ。悲願であるヘビー級王座奪取へ向けてミルコが豪快にアピールするのか、それともコールマンがそれを阻止するのか。最も危険なメインイベント、いよいよゴング!
コールマンはゲートに姿を現すと同時に、両手を叩きながら凄まじい形相で叫び声を上げる。花道を進むその表情も、気合い満点だ。リングインすると、ステップを踏んでリング上に大きな弧を描いた。ミルコは両手を広げ、ゆっくりと落ちついた表情でリングへ歩を進める。静と動。全く対照的な二人であった。リング上で向かい合うと、ミルコは真っ直ぐに見つめ、コールマンは落ち着きなく視線を動かす。