「吉田は自信を持っている事を感じた」試合二日前、記者会見で吉田と向かい合ったシウバの言葉である。記者会見、公開計量とシウバは不機嫌な表情を隠さなかった。終始ピリピリムードで、「そんなにベルトが欲しけりゃかかってこいよ!」「いろんな噂を他の選手がしている事は知っている。俺は誰とでも闘う。男なら、面と向かって闘ってくれ」と、“誰か”を意識した発言が目立った。
伝えられる減量苦については、関係者の話によれば「予備計量でのオーバーは計算の範疇。調整に失敗したという事実はない」との証言もある。「今回は柔術のトレーニングをメインにしていた。道衣を使った絞め技もマスターしてきたよ」とシウバは“秘策あり”を口にし、吉田の“3Rまで持ち込む”との発言に対しては「それはない。前回も3Rまであれば間違いなくKOで俺が勝っていた。今回は俺がKOで勝つ」と言い返す。
吉田は“人事を尽くして天命を待つ”の心境だ。「気合いは100%ある。やる事は全てやってきた。大舞台の経験はこれまでもあるし、別にプレッシャーはない」。さらにシウバが、道衣を着て試合に臨むかもしれないとの情報に対しても、「着ても着なくても構わない。でも、着てくれば自分が100%有利」と言い、「やはりシウバの打撃を一番警戒する。でも、僕のパンチも一発当たれば倒せますよ」と打撃特訓の成果に自信ありだ。
しかし、「自分の勝利のキーポイントとなるのは打撃」とも言う。「いろんな事を試してみたい。試してみればどうか分かる。僕だって打撃をやってないわけじゃないけど、打撃で追いつこうとは思っていない。でも、打撃でチャンスは生まれてくるだろう」と予告。打ち合いの中で、テイクダウンのチャンスを見つけるつもりである。
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先に姿を現したシウバは、柔術衣を着ての入場! 噂どおり着たまま試合に臨むのか。タップリとウォーミングアップをしたためか、すでに汗が滴り落ちる。続いて吉田の入場、髭は蓄えたままだ。唇を舐め、眼光鋭くリングへ歩を進める。そして、リングインすると深々と礼。シウバは柔術衣を脱ぎ捨て、今にもコーナーを飛び出さんばかりに身構える。リングサイドでは、井上康生が見守っていた。