60億分の1。あの夏の日、出せなかった答えに終止符を打つべく、三度、ヒョードルとノゲイラが相見える。今大会のテーマは“さだめ”だが、この二人こそさだめのテーマに相応しい存在だ。もし、両者のどちらかが違った時代に生まれたとしたら、それぞれがその時代で“最強”を名乗っていただろう。しかし、二人はさだめによって同時代に生きている。ならば、決めよう。“世界最強”の答えを! “最後の審判”がいよいよ下される。
ノゲイラ、ヒョードル共に無表情で花道を進んだ。いやがおうにも期待と緊張感が高まる。ノゲイラはリングインするとコーナーで祈りを捧げ、ヒョードルはTシャツを脱いでからリングインして片手を挙げ歓声に応える。ブラジル、そしてロシアの国家吹奏が行われ、いよいよ両選手がリング中央で向かい合ったーー。